「Excelは使えます」と言っていたのに、入力や簡単な計算しかできない——。
そんな中途採用者への対応に困っているHR担当者・管理職の方は少なくありません。

本記事では、スキル不足が発覚した後の具体的な対処法を以下の3ステップで解説します。

  • まず状況を把握する
  • 社内で教えるか外部研修か判断する
  • 短期で習得させる研修の選び方

という3ステップで解説します。

なぜ中途採用者はPCスキルを「使える」と答えるのか

スキル不足が発覚したとき、「なぜ嘘をついたのか」と感じることもあるかもしれません。しかし多くの場合、嘘をついているわけではありません。

原因は「スキルレベルの基準が人によって大きく違う」ことにあります。

  • 入力作業だけでも「Excelを使っている」と認識している
  • 自分のスキルを客観的に評価する指標を持っていない
  • 前職では通用していたため、不足を自覚していない

特に前職がExcelをほとんど使わない業種だった場合、「使ったことがある=使える」という認識になりがちです。これは個人の資質の問題ではなく、業界・職種間のスキルギャップです。

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面接時に「Excelは使えますか?」という質問だけでは実態を把握できません。具体的な操作内容を確認することが重要です(詳しくは後述)。

STEP1:まず現状のスキルレベルを正確に把握する

闇雲に研修を手配する前に、「何ができて何ができないか」を具体的に把握することが最優先です。研修内容がスキルレベルと合っていないと、難しすぎて習得できない、または簡単すぎて時間の無駄になります。

確認すべき3つのポイント

  • 入力速度:ブラインドタッチができるか、指1本での入力か
  • ファイル管理:保存・フォルダ整理・上書き防止ができるか
  • Excelの操作範囲:入力のみか、SUM関数・作表・ピボットテーブルまでできるか

面接時に使える具体的なヒアリング方法

面接時には、以下の2つの観点から具体的に質問することをお勧めします。

1. 実際の操作内容について

  • 「普段、Excelでどのような作業をされていますか?」
  • 「VLOOKUP関数を使ったことがあれば、どのような場面で使用されましたか?」
  • 「データを集計する際は、どのような方法を使っていますか?」

なお、このような質問を効果的に行うためには、面接官自身がExcelの基本的な操作や関数について理解している必要があります。相手の回答内容が適切かどうかを判断するためにも、面接官のITリテラシーは重要なポイントです。

2. 課題や改善点について

  • 「現在のExcel作業で困っていることはありますか?」
  • 「もっと効率的にできるようになりたい操作はありますか?」

このような質問を2〜3分程度行うだけで、その方の実際のスキルレベルや理解度が見えてきます。

客観的なスキルチェックの活用

ヒアリングに不安がある場合は、または入社後に確認する場合は、スキルチェックツールの活用が有効です。パソカレッジでは、法人向けExcelスキルチェックをご提供しています。最短15分で受検でき、自宅からのオンライン受検も可能です。

STEP2:社内OJTか外部研修か—判断の基準

スキル不足が判明したら、次は「どうやって習得させるか」を決める必要があります。主な選択肢は社内OJTと外部研修の2つです。

比較項目社内OJT外部研修(パソカレッジ)
費用人件費のみ
(教える側の工数が発生)
20,000円〜
教室によって異なる
(1名から対応可)
習得スピード教える担当者のスキル・時間次第でばらつく1〜2日で業務に必要なスキルを集中習得
レベル対応担当者が教えやすいレベルに合わせがち個人のスキルを診断し、最適カリキュラムを設計
向いているケーススキル差が小さく、教える担当者の余裕がある場合早急に戦力化が必要、または社内に指導できる人がいない場合
リスク指導担当者の業務負荷が増える。習得内容にばらつきが出やすい外部コストが発生するが、指導担当者の工数ゼロ

特に「社内に教えられる人がいない」「教える時間が取れない」というケースでは、外部研修のほうがトータルコストを抑えられる場合があります。

STEP3:外部研修の選び方——4つのチェックポイント

「外部研修」とひとくちに言っても、大手スクールから個人教室まで選択肢はさまざまです。中途採用者の研修に向いているかどうかは、以下の4点で判断するのが確実です。

1名から受け入れてもらえるか

大手スクールの多くは複数名での申し込みを前提としており、「1名だけ研修に出したい」という場合に断られることがあります。中途採用者の研修は1名単位で発生するケースがほとんどのため、1名から対応可能かどうかを必ず確認しましょう。

費用が現実的か

法人向け研修は費用が不透明なケースも多く、問い合わせてみると想定外に高額だったということもあります。必ず金額の提示を求めましょう。

スケジュールに融通が利くか

中途採用者の研修は「なるべく早く戦力化したい」という背景があるため、日程の自由度が重要です。週1回しか開講しない集合研修では、タイミングが合わないことが多いです。本人の業務スケジュールに合わせて日程を選べるかどうかを確認しましょう。

本人のレベルに合った内容で教えてもらえるか

中途採用者のPCスキルはさまざまです。「全員同じカリキュラム」の一斉授業では、簡単すぎて時間を無駄にするか、難しすぎてついていけないかのどちらかになりがちです。受講前にスキルを診断し、個人に合わせたカリキュラムを組んでくれる研修を選ぶことが、最も効率よく習得できる条件です。

1〜2日の短期研修でも、業務に必要なスキルをピンポイントで学習すれば十分な効果が期待できます。重要なのは、その方の現在のスキルレベルと業務内容を把握した上で、最適なカリキュラムを組むことです。

パソカレッジでは、受講者の現状スキルと目標に合わせて個別にカリキュラムを作成し、1名様からでも効率的な研修をご提供しています。

パソカレッジの研修事例

事例1:基礎知識はあるがExcelスキルが不足していたケース

ある企業では、中途採用者に以下のような対応を行いました

スキルチェック実施

  • ITの基礎知識や入力速度は十分
  • Excel の関数やデータ分析スキルが不足
  • ピボットテーブルを使ったことがなく、手作業で集計
STEP
1

カスタマイズ研修の実施

  • Excelの基本的な理解とピボットテーブル操作
  • Wordのヘッダー・フッター設定、校閲機能、PowerPointの基本操作
STEP
2

研修後

  • 上司から「業務の指示がしやすくなった」との評価
STEP
3

事例2:パソコン操作がほぼ初心者レベルだったケース

スキルチェック(口頭でのヒアリング)

  • パソコン経験がインターネット閲覧のみ
  • 保存操作が怪しい
STEP
1

カスタマイズ研修の実施

  • Word、Excel、PowerPointの基本操作:計2日間
  • 業務に特化した使用方法の指導:プライベートレッスン2時間
STEP
2

研修後

  • パソコンへの苦手意識が完全になくなった
STEP
3

なお、パソカレッジでは、Microsoft Officeだけでなく、GoogleスプレッドシートやGoogleドキュメント、GoogleスライドなどのGoogle Workspaceアプリの研修も提供しています。企業の使用環境に合わせた研修が可能です。Macでの学習にも対応しています。

よくある質問

パソカレッジでは1名だけでも研修を依頼できますか?

はい、1名様からご対応しています。中途採用者1名の研修のご依頼も承っています。

何日くらいで基本的なスキルが習得できますか?

現状のスキルレベルと習得したい内容によって異なりますが、業務に必要なExcel基礎であれば1日、基本操作から総合的に習得したい場合は2〜3日が目安です。

研修前にスキルチェックをしてもらえますか?

はい、研修前に口頭または実技によるスキルチェックを実施し、現状のレベルに合わせてカリキュラムを作成します。難しすぎず、簡単すぎない研修をご提供します。

Macを使っている社員の研修も対応できますか?

はい、Mac対応の研修も可能です。

まとめ

中途採用者のパソコンスキル不足は、適切な対応により解決可能な課題です。

  • まずスキルチェックで「何ができて何ができないか」を正確に把握する
  • 社内OJTか外部研修かを、工数・スピード・コストを比較して選択する
  • 外部研修であれば、1〜2日の短期集中で業務レベルのスキルを習得可能

「採用してしまったからもう遅い」ということはありません。パソカレッジでは1名からの法人研修に対応しており、スキルチェックから研修まで一貫してサポートします。

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