生成AIを活用してVBA(マクロ)を作成することは、現代のビジネスシーンでますます一般的になってきています。AIツールを使えば確かに短時間でコードを生成できますが、その前にVBAの基礎知識を身につけておくことが、長期的には大きなメリットをもたらします。

なぜVBAの基礎を学ぶべきなのか

可能性を知ることでアイデアが広がる

VBAで何ができるのかを理解していなければ、AIに何を指示すればよいのかもわかりません。
「エクセルを自動化したい」という漠然とした要望では、具体的な成果を得ることは難しいでしょう。
VBAの基本を知っていれば「シート間のデータ転記を自動化したい」「特定条件のデータを抽出して別シートに集計したい」など、具体的な指示ができるようになります。

トラブルシューティングができるようになる

AIが生成したコードが期待通りに動作しない場合、VBAの基礎知識があれば問題の所在を特定しやすくなります。「For Each」ループの使い方や「Range」オブジェクトの扱い方を理解していれば、エラーの原因を推測し、修正することも可能です。

効率的なコラボレーションが実現できる

VBAの基本を理解していれば、AIとより効果的に協働できます。
AIが提案したコードを評価し、必要に応じて修正や拡張の指示を出せるようになるのです。

AIとVBAを組み合わせる最適な方法

  1. まずはVBAの基礎を学ぶ
  2. 小さなプロジェクトから始める
  3. AIに具体的な指示を与える
  4. 生成されたコードを理解し、必要に応じて修正する
  5. 徐々に複雑なタスクに挑戦する

生成AIに効果的にVBAコードを作成してもらうヒント

AIにVBAコードを生成してもらう際は、以下のポイントを意識すると良い結果が得られます:

  • 具体的な目標を明確に伝える: 「エクセルを自動化したい」ではなく「売上データから部門別の月次レポートを自動生成するマクロが欲しい」と伝える
  • 現在の状況を詳細に説明する: ファイル構成、シート名、列の内容など、具体的な情報を提供する
  • 期待する出力形式を明示する: 結果をどのような形で表示・保存したいのかを伝える
  • エラー処理の要件も伝える: 想定されるエラーケースとその対応方法について指示する
  • 生成されたコードの説明を求める: コードの動作原理を理解するために解説を依頼する

まとめ

生成AIはVBAコード作成の強力な味方ですが、その力を最大限に活かすためには、VBAの基礎知識が不可欠です。短期的にはAIに頼るだけでも一定の成果を得られるかもしれませんが、長期的な業務効率化を実現するためには、自身もVBAについて学ぶ姿勢が重要です。

マクロの基本を学んでおけば、AIとの協働もスムーズになり、より効率的に業務を進められるでしょう。

VBAを学びたい方へ

マクロの基礎から応用まで体系的に学びたい方は、パソカレッジのマクロ講座がおすすめです。実践的な演習を通じて、業務で即活用できるスキルを身につけることができます。

パソカレッジでは1日短期講習でVBAをまなぶことができます。
取り扱いのない教室もございますので、お気軽にお問い合わせください