世の中にはさまざまな資格があります。資格は能力の保証として機能しますが、取得希望者は「合格」を目的とし、対策として足りないスキルの学習を行います。

合格に向けての学習はとても実りがあるものです。ですが同時に、合格のための学習である面も否定できません。また、合格後に機能や知識を実務で使う機会が少なければ、学んだ内容を忘れてしまうことも多々あります。

本検査:法人向けITスキルチェックの目的は「現状の知識やスキルを客観的に判断」することです。合格は目的ではありません。基本的なスキルを有する方には簡単すぎる程度の内容です。一方、スキル不足の方は「覚えていないから難しい」と感じる内容となっています。

スキルを測ることは、今後どのような学習が必要なのかを示す道しるべになります。スキル不足は決して悪いことではなく、学習で必ず強化される、いわば伸びしろを見るための検査でもあります。

また、スキル不足がもたらすコミュニケーションにおける共通理解の失敗も、現時点のスキルを客観的に把握することによって、その原因を把握でき、短期的あるいは中長期的に改善を図る足掛かりになります。

「合格」を基準にしたテストは、どうしても付け焼刃な学習につながります。そのような状況を何度も見届け、時にはそのような対策を指導する立場をとりながら、合格・不合格を軸としない検査が必要であると考えました。

円滑なコミュニケーションが業務効率の基盤です。コミュニケーションの風通しは、構成員1人1人が最低限度のスキルを備えているかに依存します。本検査を通じて、業務効率の向上に繋げていただけることを期待しています。

本検査についての説明は[法人向けITスキルチェック]のページからご覧いただけます