研修効果を高めるために必要なこと

研修の効果を高め、目的を達成するために必要なことはなんでしょうか?

それは、研修の入口(研修前のレベル)と出口(研修後に求められるレベル)を明確にすることです。
もちろん、このことは、パソコン研修に限りません。
いかなる研修でも、スタートとゴールを定めることで、研修後の成果をハッキリさせることができます。

研修の成果が明確になることで、はじめて研修の効果を測ることができ、出口のレベルに達しない場合のフォローなどをすることができるようになる、それにより研修効果を高めることができるといえます。

パソコン研修の課題:パソコンのスキル差がある

現場で働いている社員、また新しい社員のパソコンスキルの差はさまざまです。

まったく問題なく効率よくパソコンを使いこなして業務を進める方もいれば、見よう見まねの操作でパソコンに振り回されて業務が円滑に進まない方もいるでしょう。同じように新入社員でも、学生時代からエクセルなどの各種アプリを使いこなしている方から、入力操作もおぼつかないという方まで、レベルの差が大きいのが現実です。

つまり、一人ひとりに最適な研修の入口があるはずですが、このことを踏まえずに一律のパソコン研修を実施すると、以下のような課題に直面することになります。

パソコン研修において直面しやすい課題

パソコンスキルの高い方

  • 研修の内容が簡単で、飽きてしまい、時間が無駄になる(浮きこぼれ)

パソコンスキルの低い方

  • 基本を理解していない場合、応用の内容を提供されても理解できない
  • 理解できないことに焦ってしまい、空回りする
  • 研修についていけず、時間が無駄になる(落ちこぼれ)

これらの課題の解決するためには、

  • 研修前のパソコンスキルの可視化(スキルチェック)
  • スキルにあわせて体系だった学習プログラムの実施

が重要です。

効果のあるパソコン研修の4つのポイント

パソコン研修の効果を高めるためのポイントは以下の4つです。

スキルチェックを実施する

入口のスキルレベルを確かめずに、効果のあがる研修はできません。

まずは、受講者の現状のレベルを把握することが重要です。

POINT
1

ゴールを設定し、共有する

業務での必要レベルや実際の利用シーンなどを共有し、ゴールを受講者と共有します。

POINT
2

受講者ごとに必要なスキルを体系立てて身につける

学習の内容を受講者のスキルレベルごとに選択し、研修を実施することが大切です。また、研修の各段階で課題を課して定着度を測り、定着度が低い場合は練習の追加で定着度の向上を狙うといった方法があります。

POINT
3

研修でどこまで伸びたかを確認する

研修の最後に、事前のスキルチェックと同じレベルのテストを実施することで、設定したゴールに対して最終的にどこまで伸ばせたかが確認できます。
ゴールに沿ってクリアできた受講生が多ければ単純に研修が成功と考えられますし、また、たとえゴールに到達しなかった受講生がいたとしても、そのフォローについて具体的な対策が立てやすくなります。

POINT
4

なお、研修の成果を満足度調査によって測ることは、得策とは言えません。
満足度の高さがスキルの定着を保証するものではないからです。

あらためて俯瞰でチームを見たとき、「迷いながら使っている」「操作に自信がなさそう」という状況がよく目に入ってくる場合は、その場しのぎの教育や対応でチームの運営を進めるよりも、一度パソコン研修の機会を設けることをお勧めします。

一人ひとりのパソコンスキルが上がれば、チーム全体で無駄な作業が減り、より効率的にリソースを使えるようになります。そのタイミングを逃さないようにしてください。

パソカレッジのパソコン社員研修の特長

パソコンスキルの可視化

パソカレッジの研修では、受講者のパソコン、エクセルなどの操作をチェックし、受講者それぞれのレベルを可視化します。
こうすることで、どの内容から研修を始めるべきかのスタート地点を客観的に判断します。

スキルにあわせて体系だった学習プログラムを提供

レベルを把握することで、それぞれに必要な知識や身につけるべき操作がわかります。
受講者それぞれのスタートから、クリアしたい最低限度のゴールを定め、学習プログラムを作成します。

逆に、受講者がすでに高いレベルにある場合、より高いゴールを設定し、業務効率のアップに貢献しうるスキルの取得を推し進めます。

個別指導で、自分に合わせて無理なく学習

パソカレッジの一律に実施する集合研修ではなく、受講者が個々に学習を進める個別指導です。受講者は自分のペースで学習を進められます。
一人一人のレベルに合わせて、マイクロステップで学習を進め、練習問題を通じて着実にスキルを身につけます。
さらに、練習問題の定着度合を確認し、習得状況を評価します。

実施した研修における例

小林製薬様のパソコン研修についての事例を紹介いたします。

課題

部署の社員のExcelのレベル差を課題に感じていた。部署全体のスキルの底上げと、より効率よく業務が進められるようにすることがゴール。

研修の実施

  1. スキルチェックを実施し、社員様のレベルを客観化。(入口の明確化)
  2. スキルにあわせて研修内容を提案、それを受けて受講者が自身で選択(出口の明確化)
  3. 6時間の研修を実施。
  4. 事後テストを実施(研修効果の評価)

結果

部署全体のスキルの底上げにつながった。
業務に必要なことを中心に学べるので、すぐに業務に活かせると受講者からも評価が高かった。
また、事後テストを実施したことで、今後の課題が明確になった。

パソカレッジのパソコン社員研修は、全国のパソカレッジで受講できます。
教室が遠方にしかない場合、通学が難しい場合はオンライン研修もご用意しております。

お気軽にお問い合わせください。